さて、バスの習性を勉強するにあたり覚えておいて欲しいことがあります。
それはバスは現在、「特定外来魚」として駆除を迫られています。
なぜこうなってしまったのかというと、バスはものすごい繁殖能力を持ち、
しかもフィッシュイーター(魚を食べる魚)で日本に古来より生息している
魚に大きな影響を与えてしまっています。実際に絶滅寸前まで追い込まれた種もいるそうです。
それを知りながら今までバスの居なかった池等にバスを放している人がいるという事を覚えて置いてください。
もちろん、河川の支流などから自然に上がって来たバスも居ますので全部が全部人の手によって放流されたとは思いません。
フィールドに行くと特定外来魚の再放流禁止(リリ禁)の看板を見かけるようになりました。
そういうところでは再放流はしないでください。持ち帰り処分するか近くに隔離用のネットなどがある場合はそこに入れてください。
私たちがいつまでもバス釣りを楽しむことが出来るように皆さんでルールを守り楽しいバス釣りをしましょう。
ちなみにバスって食べるとおいしい魚なんですよ!おいしいバスの食べ方等も載せていきたいと思います。
季節によるバスの動き |
春 |
バスはスポーニング(産卵)に備えて体力をつけるため荒食いを始めます。
比較的硬い地質のところにネストと呼ばれる巣を作りそこで産卵します。ネストはワンドの中の底が平らの所に好んで作る習性を持っていて
ペアになったオスとメスが一緒にネストを作ります。スポーニングを終えたメスはすぐにその場から離れ、しばらく体に付いた傷等の回復をした後
体力を回復させるためにまた荒食いをし始めます。
オスはメスのスポーニングが終わるとその場にとどまり卵を守るため体を張って外敵を威嚇します。
そのため、アフタースポーンのバスはワンドの中に居るのがオスでワンドから離れたところに居るのがメスだといわれています。本当にそうなのかはわかりません。
ある程度の時期を過ぎるとオスもメスと同様に体力回復のため荒食いをしはじめます。
ポイントとしては綺麗な水が入ってくる流れ込みや水の動きがある場所、ベイトがよく溜まっている場所を狙うと入れ食いモードに入ったりします。 |
夏 |
夏のバスはやる気がない状態に入ります。
水温の上昇と気圧の上昇に伴い、動きが鈍くなり、水温がそんなに上がらない場所を好んで移動します。
この時期の狙うポイントは常に水の動いているインレットやアウトレット、オーバーハングで出来た影など
水温が上昇しづらいところを好んでサスペンドします。
この時期は虫等を捕食したりするためトップに意識を持っていますのでトップで遊ぶのなら最高の時期です。
もちろん荒食いの春や秋もトップで釣れるので試してみてください。 |
秋 |
秋はまた荒食いの時期に入ります。
夏に水温が高くてやる気のなかったバスが水温の低下とともに動き出し捕食を始めます。
ベイトフィッシュを追い掛け回すのでミノーやシャッドなどでよく釣れるようになります。
中には大型のザリガニやエビを捕食しているバスも居ますのでクローワームをセットしたジグヘッドやテキサスにもよく食いつきます。
この荒食いは冬のターンオーバーが起き始めるまで続き、多くのバスがスクール化する時期といえるでしょう。
デカバスはこの時期でも本当にいいポイントにしかいないので慎重に狙ってみてください。
また、クリアレイクなどではサイトでデカバスを確認しやすくなるのもこの時期です。 |
冬 |
さて、冬の到来です。冬は簡単には釣れなくなってしまう時期です。
青森は冬は完全に釣りにはなりません。なぜなら・・・水面が全て氷で覆われてしまうためです。
流れのある川でさえ凍ってしまうのでお話になりません。。。
さて、このサイトを見てくれている方はそんな過酷な冬ではない方もいらっしゃると思いますので
冬のつり方とポイントを説明します。
ターンオーバーが終わり、水自体が死んでしまう冬にバスはどこにいるか・・・・
意外といつもといつもと変わらないところに居ます。それはインレッドの付近とストラクチャーの周りです。
ワカサギやザリガニを追ってディープに行くバスも居ます。水の中は本当はそこそこ活気があるようです。
ワームでねちねちやっても釣れない時は思い切ってハードルアーを使ってみましょう。
バイブレーションやシャッドを使ってリアクションバイトに持ち込んだり、横の動きに反応がない場合はストラクチャーにタイトにスピナーベイトや
ジグをフォーリングさせてもいいでしょう。意外と浮いてい魚が多い時期なので中層を釣るつもりの方がバスに出会えるチャンスは増えるはずです。
そして大事なのは水温が少しでも安定している場所や少しでも暖かくなる要素がある場所を見つけることです。
たとえばインレットは流れてくる酸素を多く含んだ綺麗な水なのでバスや他のベイトフィッシュにとっても住みやすい環境になっているはずです。
他には色の濃い大きな岩がある場所などは日中の太陽で暖められた岩が水温を温めていることもあるので要チェックです。
水中では水温が一定層から急に変わるところがあります。水深で言うと1m前後だと思います。そこにサスペンドしていることが多いようです
ほかにもいろんな要素がありますのでフィールドで確かめてください。 |